
東京都大田区は、都区間の連携のもと実現している学校教育システムをベースに、他の区にはない独自の要素を取り入れている点が特徴的な地域です。
その例として、独自教科「おおたの未来づくり」や、区内在住の子どもが対象の「こども科学教室」などがあります。
今回は、大田区の公立小中学校で実施されている学校教育の特徴をご紹介します。
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大田区の学校教育の特徴①独自科目「おおたの未来づくり」

大田区でおこなわれている学校教育の特徴として、独自科目・おおたの未来づくりの存在があります。
おおたの未来づくりとは
おおたの未来づくりは、大田区立小学校の第5・6学年を対象に、令和7年度から実施されている独自教科です。
令和2年度から、大田区立小学校のうち27校を研究実践校に指定し、教科の研究を進めてきました。
令和6年度、文部科学省から教育課程特例校の指定を受けた3校(小池小学校・出雲小学校・道塚小学校)における先行実施を経て全面開始に至っています。
おおたの未来づくりの教科内容は、大田区の多様な特色を生かし、児童が「ものづくり」や「地域の創生」にチャレンジする学習をおこなうものです。
地域そのものを教育資源とした、高い独自性を持つ学校教育プログラムの構築を重視しています。
おおたの未来づくりの「授業パートナー」
おおたの未来づくりの授業では、地元である大田区の事業所や、地域・社会で活躍している方などを「授業パートナー」として迎えています。
授業パートナーは教員とともに教育に携わり、児童のアイデアにアドバイスや価値付けをするなどの方法で学習の伴走支援をおこないます。
実社会で活躍する方々との直接的なつながりを児童に持たせ、地域の人々や社会全体の「Well-being(心身ともに満たされた状態)」を実現しようとする態度を育成することが目的です。
また、授業パートナーとの「探究」・「創造」する活動を通じて、以下のような「未来を創り出すチカラ」を育んでいます。
●個性を発揮しながら他者と協働する力
●相手意識に立って多面的・多角的に考える力
●試行錯誤しながら粘り強く取り組む力
●ICT(情報通信技術)活用力
大田区全体を教材として扱い、地域の特色を学びに生かす、大田区ならではの学校教育方式です。
おおたの未来づくりの授業づくり
おおたの未来づくりは「STEAM教育」の視点から構築されています。
小学校第5・6学年の2年間で70単位時間(各学年35単位時間)を授業に充て「A ものづくり」「B 地域の創生」および共通事項の「ICTの活用とプログラミングによる制御」について学習する仕組みです。
「A ものづくり」は、新製品の開発・提案や販売(配布)、プログラミング体験、ゲーム等制作のように「Well-being」につながるものを創造・発信する内容が該当します。
そして「B 地域の創生」は、地域の取り組みの広報、参画、新たな取り組みの提案・実践のように、実際に「Well-being」につなげる方法を考える内容です。
株式会社永谷園ホールディングスをはじめとした企業・団体等が、おおたの未来づくりに参画しています。
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大田区の学校教育の特徴②「こども科学教室」の実施

大田区では、小中学生に科学遊びやものづくりの楽しさを伝えたり、自然に興味を持ってもらったりするねらいで「こども科学教室」を実施しています。
小学5年生から中学2年生までが対象の講座と、小学3・4年生とその保護者が対象の親子講座があり、希望者は募集期間内に応募をすれば参加できます。
全講座、参加費用は無料で、会場は池上会館(大田区池上1丁目)の3階科学室(現地学習を除く)です。
講座の開催日程や内容の詳細は、大田区の公式ホームページに掲載されています。
こども科学教室の講座内容
小学5年生~中学2年生が対象のこども科学教室の講座内容の一例は以下のとおりです。
●「電気信号で音つくり! ~ミニ電子オルガンの工作~」
●「海辺の教室 ~貝殻標本とタカラガイストラップ作り~」
●「クリスマスソングを奏でる電子オルゴールづくり」
●「暗やみで光るキーホルダー」
小学3・4年生とその保護者が対象の親子講座には、以下のようなものがあります。
●「空気砲を作って空気の力を調べよう」
●「風力発電 ~蓄電機能付き風力発電機製作~」
●「アルキメデスの原理を使って魚釣りゲームを作ろう!」
●「モーターを使ってロボットを作って動かそう!」
たとえば、小学5年生~中学2年生向けの「海辺の教室」は、海洋生物に詳しい講師を招き、海の生き物について学びながら標本やストラップを制作するものです。
身近な海辺で採集できる「普通の貝」にも注目して、その生態を想像することによって子どもの興味・関心を引き出します。
こども科学教室への応募方法
こども科学教室は、大田区在住の小・中学生(各講座の対象学年)なら自由に応募が可能です。
講座予定表にて各講座の実施日・応募締切日を確認し、往復はがきに以下項目を記載して、池上小学校内 科学教育センター「こども科学教室」宛に郵送します。
●①講座番号・講座名
●②学校名・学年
●③受講者氏名(ふりがな)
●④住所・連絡先電話番号
●⑤保護者氏名
受付は先着ではなく、応募者多数のときは抽選にて受講者が決定します。
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大田区の学校教育の特徴③食育推進のための学校給食

大田区が令和元年度に策定した「おおた教育ビジョン」では、食を通じて子どもの体力向上・健康推進、基本的生活習慣の確立を目指すための取り組みについて決められています。
学校給食においては、成長期の子どもが安心・安全に適切な栄養を摂取できるよう、各学校の給食室で手作り調理したメニューを提供している点が特徴です。
区立小中学校は学校給食費が無料
大田区では前年度に引き続き、令和7年度(令和7年4月分から令和8年3月分)の区立小中学校の学校給食費無償化が実施されています。
国が学校給食費無償化を実施するまでの間は、都区間の連携のもと無償化を継続していく見込みです。
食物アレルギー等のために給食の提供を受けず、家庭から弁当を持参する子どもに対しても、学校を通じて給食費相当額の補助がおこなわれています。
保護者の経済的負担の軽減や子育て支援の充実化と同時に、より多くの子どもが十分な内容の食事を摂れる環境を整えるための取り組みです。
「あげパン」は大田区発祥
日本の学校給食の定番メニューであるあげパンは、実は大田区立嶺町小学校で誕生したものです。
昭和27年頃に同校の調理師が提案したことが始まりで、昭和29年の給食日誌にも記録が残っています。
平成7年頃には、現在まで区立小中学校に受け継がれているメニュー「たこぺったん」も生まれました。
また、江戸時代中期から昭和38年春まで大田区大森でおこなわれていた海苔養殖にちなみ、2月6日の海苔の日には海苔を使った献立が提供されるなど、地域ならではのメニューが豊富です。
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まとめ
大田区の公立小学校で実施される独自教科「おおたの未来づくり」は、地域ならではの特色を生かした学校教育プログラムです。
区内在住の小中学生が無料で参加できる「こども科学教室」では、児童・生徒がアクティビティを楽しみながら科学分野に触れられます。
日々の学校教育を支える存在である給食は、各学校の給食室での手作り調理にこだわり、給食費無償化とあわせてより多くの子どもに良質な食事を提供することを目指しています。
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